2021.1.29.　わたまわ「終章_虹のトンネル(2) 」UPしました。
リャオ君のモノローグ担当は今回で終了です。リャオ、お疲れ様。
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作者の中でどうして“あけみさん”や“あきお君”のようなキャラが出てきたのか、正直よくわかりません。
もともと演劇の男形女形に興味があって、演技とジェンダーの違いについて常々思うところがあったのは事実です。
あまり話題にならないのですが、世界におけるセクシュアルマイノリティーと日本のそれとはだいぶ事情が異なるらしい。日本の民俗文化では男形女形はある種尊い存在として位置づけられるようなんです。

リャオ君の形態はだいぶ日本固有のジェンダー論とはかけ離れています。うーん、なんでだろ。

意外に思えるかもしれませんが、リャオが何者なのか、ひたすら彼（彼女）の声を書き留めて再構成して小説を進行させるまで全然わかりませんでした。第四部で種明かしのような展開にしていますけれど、作者の中でも結論に至ったのは第二部を書き終えた頃くらいなんです。それくらい難解なキャラでした。
実際に生活しておられるLGBTsの皆様、ならびにクロスドレッサーの皆様。そういうわけですので、リャオの思考回路や立ち居振る舞いがだいぶ皆様と違っていても怒らないでやって下さい。彼は、彼女は、日々を生きる皆様と同様に毎日を手探りで生きてきて、今後もそう有り続けるでしょうから。

読者の皆様にとってこの一日が恵みに満ちたものでありますようお祈りいたします。