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「くさいよね」「自分で気がつかないの?」そんな同僚たちの囁き声が聞こえる――百合は原因不明の悪臭に悩まされていた。
社内で肩身が狭くなっていた矢先、早退した百合が足の向くまま歩いた先は神社。
百合はそこでひとりの男と出会った。
異様に整った顔立ちの彼は、百合や勤め先の上司のことを知っているようで――。
彼と出会ってから百合の周囲が変化していく。
怪異が回収され、化けもの屋敷に足を踏み入れる。
――道の影や裏で異界と交じり合った、とある町でのお話。
エブリスタさまでも公開しております。
●イラストはみさわりょうさま、素敵なイラストありがとうございます!
●ロゴの素材はILLUST BOX K-factoryさま、和柄の背景素材さまにてお借りしました。ありがとうございました。
文字数 109,698
最終更新日 2021.01.13
登録日 2020.12.11
聖教の高位神官である父を持つエルミアは、五十年に一度の秘儀に参加した。神の花嫁になるというそれは、眠り薬を飲み意識のないうちに神を降ろした男性と同衾するものだった。
儀式の後、エルミアは神殿を出た――ひとりで暮らすべく、遠方にある森に向かっていく。
予想外だったのは、高位神官の息子であり初恋のアムラスが着いてきてしまったことだった。
ふたりだけになった僻地で、アムラスはエルミアを翻弄しはじめた――自分のものになれ、と神官にあるまじき実力行使を続ける。
エルミアが溺れかけたとき、あらたに僻地を尋ね来るものがいて――。
水曜日・土曜日に更新予定です
小説家になろうさまでも公開中
文字数 119,380
最終更新日 2018.02.17
登録日 2017.10.22
望まれていたという僥倖、おさない胸に芽生えた確かな愛情。
異国の王に、十で嫁いだ伯爵令嬢コーラル。
十五年上の夫はどこか緊張した様子ながら、コーラルに接する態度は優しいものだった。
政治的な意味合いの強い結婚と思っていたが、実際は惜しみない愛情を夫から贈られることになった。
夫との穏やかな暮らしを望むなか、不穏な動きがコーラルをからめ取らんと暗躍をはじめて……。
登録日 2017.05.19
もてなしの返礼に、無垢な小鳥は惑わされる。
白い髪と赤い瞳を持つせいで、森の魔女と呼ばれ育ったロザリア。
祖母とふたりで暮らす日々、ときおり現れる騎士に恋をしていた。
ある日近隣で狼の群れの目撃談があり、魔女の助力を仰ぎたいと領主である公爵家から使いが現れ……。
登録日 2017.05.19
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