ソニオは人間の夢をつくる『夢職人』という職業についている。その日も人間の脳に行き、記憶を定着させるために夢を作っていた。しかしソニオは人間ではない。人間の夢を作っているのに、人間については知らない。仕事になんて興味もなく、生活のために惰性で夢を作る。新しく担当することになった脳は、どこかおかしい。人間の脳なのに、記憶が著しく欠けている……疑問に思うソニオの前に、1人の子どもが現れた。彼はこの脳の持ち主だという。未経験のことに戸惑うソニオのなかで、何かが芽生え始めた。
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最終更新日 2024.11.15
登録日 2021.03.14