Ω令息は、αの旦那様の溺愛をまだ知らない2
Ωの地位が著しく低い王国、シュテルンリヒトにてαの夫ギルベルトと共に王太子の婚約者であるアデルに仕えているΩのユーリス。不仲を噂されるほどだった夫と心を通わせつつ、優秀な働きぶりで王家の信頼を得ていたユーリスは、平民かつΩのアデルが狙われた事件を調査するためアデルらと学園へ潜入することに。その結果、事件の裏に隠れていた様々な思惑が明らかになっていく中、またもアデルが狙われ、ユーリスまで攫われてしまう。それを察知したギルベルトは、アデルと、己の番であるユーリスを奪還するため動き出し――。すれ違い続けてきた夫夫の恋物語、ここに完結。
Ω令息は、αの旦那様の溺愛をまだ知らない
Ωの地位が著しく低い王国シュテルンリヒトでαの夫と番い、ひっそり暮らすΩのユーリス。彼はある日、王太子の婚約者となった平民出身Ωの教育係に任命される。しかもユーリスと共に、不仲を噂される夫のギルベルトも騎士として仕えることに。結婚以来、笑顔一つ見せないけれど番にどこまでも誠実でいてくれるギルベルト。だが子までなした今も彼の心がわからず、ユーリスは不安に感じていた。しかし、共に仕える日々の中で彼の優しさに触れユーリスは少しずつ夫からの情を感じ始める。そんな二人はやがて、王家を渦巻く陰謀に巻き込まれて――