千代原口 桂

千代原口 桂

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キャラ文芸 完結 短編
「名物の声が聞こえる」……不昧公の名で知られる大名茶人、松平治郷。 公が残した『古今名物類聚』は日本史上類をみない「名物の巨大カタログ」と言える。 にも関わらず、鑑定士として不昧公が語られることは殆どない。何故か? 公自ら、その能力を隠したのだ。家族のごく一部を除いて……。 「鑑定における『絶対の保証』など、命がいくつあっても足りない」 往年、不昧公の手には小さな痣があったとされる。 生来、無かったはずの痣は以降、子孫に脈々と受け継がれてゆく。 不可思議なことに。 古美術鑑定の礎を築いた鑑定士の祖の功績は、今も隠匿され続けている……。
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文字数 16,497 最終更新日 2024.12.31 登録日 2024.12.29
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