知性高いコルガン青年は、幼少の頃から努力を嫌い、ボヘミアン人生を望んでいた。彼は大学の授業においても、出席すること自体ほとんどしないという暴挙に出ていた。
運命の夏季試験日には、当然のことながら、進級を賭けた一夜漬けを余儀なくされる。持ち前の機知により試験を乗り越えた彼であったが、自室に戻ってみると、ドアには鍵がかけられていたにも関わらず、実家からの仕送り金の一部が盗まれていることに勘づいた。冷静沈着なコルガン青年は、わずか10分足らずの思考において、隣室の友人を容疑者として捕らえ、そのまま警察に引き渡す。犯人特定の決め手になったものは、いったい何だったのだろうか?
記憶力をテーマにした簡単な推理小説です。サスペンスではなく、コメディ寄りにしてみました。
文字数 16,565
最終更新日 2020.08.29
登録日 2020.08.29
ある日、奇妙なうたい文句の店を目にした。受付の女性の話では、幸運ミキサーという画期的な機械で他人を犠牲にすることにより、自分の運量を引き上げることが出来るのだという。現実に悲嘆して何とか幸運を手に入れようとする人々の悲哀。
登録日 2014.11.13
気がつくと死後の世界に到着していた。そこは中間の世界と呼ばれ、二度目の人生への通過点にあたる場所だ。無気味な審問官の女は私の話を信用しなかった。心の奥底に眠る秘密をすべて話せという。どうしたものだろう
登録日 2014.11.30
友人の紹介で文筆業の人間ばかりが住むマンションへ引っ越すことになった男が、点滴を受けて徹夜で執筆する漫画家や、深夜に意味不明な言葉を絶叫するスポーツライターなどに遭遇して未来に不安感を募らせていく
登録日 2015.06.30
ほぼ日常的に満員電車の中で起こる車内トラブル。しかし、私のように他人同士の喧嘩を自分のストレス発散のために期待している者もいる。今日も総武線の車内で車内トラブルが発生した。サラリーマンと商売人の男の口論は殴り合いにまで発展しそうであった。しかし、そこで『車内トラブル解消人』と呼ばれる老人が立ち上がった。果たしてこのか細い老人が二人の喧嘩を止められるのだろうか?
すべてフィクションです。私は他人に暴力を振るうほど性格悪くないです。おそらく……
私のサイトにはこの作品の他にも短編小説を中心に二十作品ほど掲載してあります。もし、よろしかったら遊びに来てください。
登録日 2019.07.29