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2039年、S国に逃亡した国際指名手配犯マリア・リンこと篠宮茉莉花は逃亡先のホテルにて身柄を拘束される。  彼女は取り調べ中に自らの奥歯に仕込んだ毒薬のカプセルを噛み砕き自殺を図った。  後に彼女の人生を捜査官や組織の内部リークなどの情報から一冊の本がとあるジャーナリストから出版される。その本は皮肉にもベストセラーになってしまう。  タイトルは"悪女"と称された。    彼女の死後も彼女の思想、ビジネスは法をすり抜け引き継いでる者が世界に多数いるのが現状だ。  これは彼女の罰か、それとも世界の罰なのか。善悪とは表裏一体。  ごくごく一般的な大学生の彼女が、世界を狂わせた、世界に狂わされた話である。
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文字数 33,474 最終更新日 2023.11.22 登録日 2023.11.04
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