赤髪の女商人3
理不尽はあっても救いはない、剣はあっても魔法はない、ヨーロッパ中世を模したファンタジー世界。神明裁判の奇策を用いて再び死刑を免れ、名誉を回復した女商人リアノンは、仲間とともに借金まみれの修道院の再建に取り組んでいた。ある日、債権者である王妃から、修道院取り潰しの通告が届く。リアノンが王都に乗り込み、王妃との交渉を試みるも結果は不調。万策尽きたと思われたその時、修道院どころか王国の存続を揺るがす大事件が発生する。崖っぷちからの大逆転を果たした女商人が国家を、そして民衆を救う!!
赤髪の女商人2
理不尽はあっても救いはない、剣はあっても魔法はない、ヨーロッパ中世を模したファンタジー世界。修道院マーケットの大成功で補償金を完納した女商人リアノンは、晴れて自由の身を手に入れたが……贋金作りの前科が消えたわけではない。どの時代においても、ビジネスは信用が第一。修道院との提携事業を本格化するためにも、どうすれば冤罪が公に認められるのか思案していたある日、領主であるダール伯爵の使者が修道院を訪れて……。
赤髪の女商人1
理不尽はあっても救いはない、剣はあっても魔法はない、ヨーロッパ中世を模したファンタジー世界。大陸との海峡からほど近いとある街に、ひとりの女商人が店舗を構えていた。その女商人――リアノンは冷徹なやり手として名を馳せていたが、同業者に陥れられて無一文に転落。さらには贋金作りの濡れ衣まで着せられてしまう。おとなしく絞首刑を受けるか、高額の補償金を払って特赦を受けるか。有罪を宣告された法廷で、決断を迫られたリアノンは……!?