みなさん
ありがとうございますー!
妹ばかり~ おまけのおまけ※全没(4)
緑の瞳がおずおずと、遠慮がちにヴォルフの姿を覗き込む。
赤茶けた髪が風を受け、書類束と一緒に揺れた。
顔にかかる髪を手で押さえ、恥ずかしそうに目を細める姿に、ヴォルフは思わず目を奪われた。
――…………。
目の前にあるのは、なんてことのない娘の、なんてことのない表情。
ありふれた、はにかみがちな笑顔にすぎないのに。
ヴォルフははっと息を呑む。
朝の光を受け、木漏れ日のような瞳がヴォルフを映す。
瞬き一つ。ゆっくりと口を開ける彼女の姿は、愛しさに満ちていて――誰よりも美しいはずのヴォルフより、なお美しかった。
「おかえりなさい、ヴォルフ様。今朝はどちらに行っていたんですか?」
見栄も自尊心も忘れて、ヴォルフはアネッサに見惚れていた。
――おかえり。
その短い言葉が、ヴォルフに気づかせる。
彼女がヴォルフの部屋の中、ヴォルフの帰りを待ちながら、ヴォルフのために小難しい書類を読んでいたのだ――という、あまりにも単純な事実。
上げて、上げて、上げて、落として――――上げて。
――弄ばれている。
笑ってしまうほどあっさりと機嫌を直した自分自身に、ヴォルフは呆れる他になかった。
――が、それはそれとして。
その日の夜、アネッサは憂さ晴らしでもされるかのように、いつも以上にヒイヒイ言わされるのであった。
◆◆◆
供養ここまで。
「おかえり」の入り方がどうやってもあざとくなって、アネッサらしくないと没。
恋愛小説大賞の最終日に更新するぞー!と連載中に戻してまで没!!!
でもせっかく連載中に戻したので、なにか別の番外編を追加したい所存です。。。
煌さん
ああ~!それいいですね!思えばロロ視点って書いたことなかったです!
桃の海さん
公爵の惚れっぷりをどんどん出していきたいです~!
と言いつつ、しばらく小説から離れている間に●●●が大変なことになりましたね……。
みなさんもお気を付けて、健康に過ごしてください!
ニコさん
連載中になってしまいました!そしてそのまま放置してしまいました……(小声)
もう少し頻度を上げて更新できるように頑張ります……!
ルカさん
ありがとうございます!
没ネタまで楽しんでいたなら、この供養も報われます~!!
矢口日さん
供養まで美味しくありがとうございます!
せっかく連載中にしてから一か月近く過ぎましたが、のんびり更新しようと思います!
ご供養稿ありがとうございました。公爵様の惚れっぷりに悶えながら“おまけのおまけ”お待ちします。リアル(現実世界)は冠菌で大変なのでお体気を付けてご無理なさぬよう。良い子で待っておりますので( 〃▽〃)
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