「異世界でワーホリ」、佳境に入ってきました。本日は２話更新です。
暗い話のまま長い時間放置するのも気になりまして…。
次話からクライマックスに入っていきます。

本作はアルファポリス様の恋愛小説大賞エントリー作品です。お気に召して頂けましたら、投票バナーを押していただけますと大変嬉しいです。

ヴィクトリア朝頃の医療事情は調べていて色々衝撃でした。医者にかかったり薬を買うお金がない、という題材は小説でよく見かけるのですが、そもそも当時の「医学」自体誤りが多く、むしろ危険なことさえよくあったようで。
大切な人を助けようと大金を絞り出して医者にかかっても、むしろ危険にさせてしまったこともあったのかと、やるせなくなります。

本作の最大の資料とさせていただいているのは英国の歴史学者の女性ルース・グッドマンさんの「ヴィクトリア朝英国人の日常生活　貴族から労働者階級まで」です。とても興味深く読み物としても面白いのでお薦めです。
彼女の出演するBBCのドキュメンタリー「Victorian Pharmacy」(ヴィクトリア朝の薬局)も、大変興味深いです。当時の医学薬学もまた足掻いていたこと、苦しみだけでなく人の生活に密着し共にあったことも感じられます。
日本語版が出てほしいです……