『朱の狩人』6.Deep River (3)アップ
「人が忙しい思いしてんのに、のんびりしゃべってんなよ」
くす、と笑みを零した内田に榊は呆気に取られた顔でこちらを見た。煙草が中途半端な位置に張りついている。それをもぎ取って放り捨てた榊の唇に嬉しそうな笑みが広がった。
「ほう、まだ無事か……どっから降ってきた」
「あそこ」
ひょいと立てた親指で上空を示してやると、相手は機嫌よさそうに眉を上げた。
「私としてはRDよりお前の方が気に入ったな……どうだ、仲間にならないか」
「悪いが……」
応じながら内田はするすると間合いを詰めて踏み込んだ。
「それほど暇じゃねえ!」
「そうか、残念だ」
がしっ、と骨同士がぶつかる音が響いて双方同時に顔を歪めた。とっさにお互い飛び離れたのは接近戦の難しさを知っているからこそ、距離を保って睨み合う。
くす、と笑みを零した内田に榊は呆気に取られた顔でこちらを見た。煙草が中途半端な位置に張りついている。それをもぎ取って放り捨てた榊の唇に嬉しそうな笑みが広がった。
「ほう、まだ無事か……どっから降ってきた」
「あそこ」
ひょいと立てた親指で上空を示してやると、相手は機嫌よさそうに眉を上げた。
「私としてはRDよりお前の方が気に入ったな……どうだ、仲間にならないか」
「悪いが……」
応じながら内田はするすると間合いを詰めて踏み込んだ。
「それほど暇じゃねえ!」
「そうか、残念だ」
がしっ、と骨同士がぶつかる音が響いて双方同時に顔を歪めた。とっさにお互い飛び離れたのは接近戦の難しさを知っているからこそ、距離を保って睨み合う。
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登録日 2017.02.04 23:02
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