バイオリンの話の補足

いつもお読みいただきありがとうございます。



 今回の14話の補足ですが、伯爵は“金以外に準備はいらない”と言っていますが、実際のところ貴族の娘が修道院に入るためには、持参金以外にも豪華なドレスや普段の生活に必要な物もしっかり準備して持っていかなければなりませんでした。修道院で質素倹約な暮らしを徹底しているのはあくまで熱心な一部の人間だけで、いずれは結婚のために還俗する娘が大半でしたから、彼女達の暮らしは自分の屋敷の時とあまり変わらない生活をしていたといわれています(もちろん時代や場所によりけりですが)。
 まあ伯爵は、マルグレーテを反省させるためだからこそ“金以外に準備はいらない”と言ったのかもしれませんね。
 これ以降はマルグレーテの旅の話が続きます。ウィーンの町はもう出てきません(たぶん)。しかし当時の帝国は広大な領土を持っていましたから、これからマルグレーテが向かう場所も帝国の支配下の町が多いです。


 もうじき梅雨明けですが、物語の方はまだまだ寒い時期ですね。完全に掲載する季節を間違えましたね。季節なんて気にしないわよという優しい方がいらっしゃることを信じて、今後も掲載を続けさせていただきますね。

 季節の変わり目に体調を崩されませぬよう。


登録日 2019.07.21 00:17

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2019.07.21 21:51
Rachel
Rachel

ふぃる様

コメントありがとうございます!
修道院は逃げ場でもあったので、社交界でスキャンダルになった時ほとぼりが冷めるまで入るということもあったようです。
箱入り(と言っていいはず)で育てられたマルグレーテもとうとう父親の元から脱出しました。この先彼女の旅がどうなるか、どうぞお楽しみに!

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2019.07.21 16:17
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