ございます：
動詞の「ある（有る／在る）」の意味の丁寧語
補助動詞の「ある・です」の意味の丁寧語

説明からそこに存在するという意味を持つ事が判る。

存じます：
「思います」や「知っています」という意味の言葉
「思う」「知る」の謙譲語である「存じる」に丁寧語の「ます」を加えた敬語表現

説明から、『自分はそう思っている』や、『その様に理解している』という意味を持つ訳で…


『ありがとう存じます』

お嬢様の言葉としてこの表現を使い文章を書く人がけこう居る様だが、ぽわぽわほんわかしたお嬢様風の少女がこの感謝の言葉を使う場合の本当の意味を理解しておいた方が良いですよ。

だってコレを言う少女は感謝していませんから。

単に『私はありがたいと思っていますよ』と言葉を相手に伝えているだけです。
感謝の言葉を相手に贈っている訳ではないのですから。

元々『存じます』を使う必要のあったお嬢様と言うのは貴族階級の下の人に対して謝ったり感謝したりと言う行為を禁じられていた人達が相手を対等に扱わない為に使っていた表現です。

相手を『下民』だと蔑んでいるお嬢様などがニヤリ♡と笑いながら言うにはまったく問題無いのです。
他にも相手にまったく感謝していないお嬢様が自分がそんな言葉も言えないほどに傲慢だと思われない為に言う言葉としても使えるでしょう。