子宮筋腫や子宮内膜症は、悪性な病気ではありませんが、月経がある期間は次第に進行する可能性があります。閉経すれば症状もなくなり進行も止まりますので、見つかれば直ぐ手術を考えるものではありません。

子宮筋腫があっても症状がない人も多く、超音波検査すれば40歳では４～５人に１人くらい見つかる可能性があります。子宮筋腫があっても、普通に妊娠出産されている方も多くおられますが、筋腫の出来ている位置や大きさによっては妊娠出産に支障があることもありますので、妊娠を希望されている方は超音波検査でチェックしておいた方が良いですね。

子宮内膜症は、本来、子宮内腔の表面にしかない子宮内膜が異所性（本来ないところ）にある病気です。症状があるとは限らず腹腔鏡で初めて見つかることもありますが、生理痛、性交時痛などの原因になっている場合があります。「長期間に渡り月経がない」ことが治療的意味合いになりますので、妊娠出産によって改善が期待出来ますが、子宮内膜症が妊娠しにくい原因となっている場合があります。

月経血が卵巣内に溜まって嚢胞を形成するチョコレートのう胞（卵巣に月経血が溜まった状態）は、大きなものは、将来、がん化することもあると言われていますので、注意しましょう。