腹腔鏡は内視鏡の１つで腹腔内を観察するものです。腹腔鏡手術は装置を使い、多くのディスポ製品も使うので、開腹手術より手術費用は高いのですが、傷口は小さく早く退院できるので、トータルに考えれば費用は余り変わらないかもしれません。

望妊治療における腹腔鏡手術の適応として１つは子宮筋腫の核出が考えられます。手術しても再発することもあり、また数ヶ月は避妊期間を設けなければならないことから、挙児希望がある場合は、手術前に生殖医療専門医に相談されることをお勧めします。

また、もう１つの多い腹腔鏡手術の適応として子宮内膜症がありますが、手術して必ず妊娠できるものとは言えず、しかも手術が卵巣の卵子数減少の原因にもなりうるので、手術前に生殖医療専門医に相談されることをお勧めします。

手術で妊娠できればば一番なのですが、状況によっては体外受精も念頭において対応することも考えられます。いずれにしても腹腔鏡手術についても十分知っておきたいですね。