『ラズーン』第一部 3.ラズーンよりの使者(3)(個人サイトでアップ)
「ラズーンからお使者が来られたの」
レアナの影にいたセアラがひょこりと顔を出した。形は違うが、白いドレスを身につけている。
「ラズーンから?」
「広間に集まりなさいとお父様が……ユーノ」
レアナがふいとアシャから目を逸らせて背後を見遣り微笑んだ。
「ラズーンから使者だって?」
後ろから眠そうな声が響いてアシャは振り返った。ふわぁう、とあくびをしながら近寄ってくるユーノの乱れた髪についていた草を、レアナが眉をしかめながら払いにかかる。
「また地面になんか寝転んでいたの? ちょっとは女性としてのたしなみを気にしなくては」
「はいはい、そのうちね」
「また、そんなことを」
「………そうやって並んでると、姉さまとアシャだと性別が逆よね」
セアラが腰に両手をあてて呆れてみせる。
え、ときょとんとしたユーノがアシャを振り向いて笑い出した。
レアナの影にいたセアラがひょこりと顔を出した。形は違うが、白いドレスを身につけている。
「ラズーンから?」
「広間に集まりなさいとお父様が……ユーノ」
レアナがふいとアシャから目を逸らせて背後を見遣り微笑んだ。
「ラズーンから使者だって?」
後ろから眠そうな声が響いてアシャは振り返った。ふわぁう、とあくびをしながら近寄ってくるユーノの乱れた髪についていた草を、レアナが眉をしかめながら払いにかかる。
「また地面になんか寝転んでいたの? ちょっとは女性としてのたしなみを気にしなくては」
「はいはい、そのうちね」
「また、そんなことを」
「………そうやって並んでると、姉さまとアシャだと性別が逆よね」
セアラが腰に両手をあてて呆れてみせる。
え、ときょとんとしたユーノがアシャを振り向いて笑い出した。
コメント 0件
登録日 2016.12.22 00:58
0
件
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。