木森木林(きもりきりん)

木森木林(きもりきりん)

産婦人科専門医、生殖医療専門医、母体保護医です。

「人工子宮」第1章 第3話 を書き終えて

卵子凍結保存は、妊孕能を残す目的で「乳がん治療前」など医学的適応で行われています。社会的適応についても適応が広がっていますが、凍結した卵子を融解して用いるときには、体外受精で顕微授精(1つの精子を1つの卵子の細胞質内に注入)が必要になります。

通常では1つしか発育しない卵子を採卵し、顕微授精で受精したとしても、子宮に胚移植できるとは限りませんし、移植できたとしても、なかなか妊娠出産まで至らないのが現実です。このため卵子凍結保存は、10数個の卵子を採卵することが目標になります。

このためには通常の体外受精と同じく、排卵を抑制しながら排卵誘発剤を使って卵巣を刺激する準備を行う必要があります。
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登録日 2019.03.05 22:21

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