バレンタインの話
最新話を投稿したときに今日がバレンタインだと気づいたため、ひたすらジニアとマークスが話すだけの小話をこちらに載せておきます。
※会話文のみ形式
マークス「坊っちゃま、本日は愛の日だそうですよ。」
ジニア「愛?」
マークス「えぇ、庶民の間では、家族や愛する人に贈り物をするのだとか」
ジニア「それはなんとも、社交界でも流行りそうな話だな。では義父上にーー」
マークス「異性限定です、坊っちゃま」
ジニア「……では義母上に贈り物を。義父上はこの催し知っているだろうか?」
マークス「おそらくは。しかし、旦那様はたとえ坊っちゃまが義母上だけにプレゼントを渡したとしても、それで怒るような方ではありませんよ」
ジニア「そうか? ならばいいのだが」
マークス「そうそう。坊っちゃまにこちらが届いております」
ジニア「これはーーチョコレート?『これからもよろしくね』って……ルフィナ様から!?」
マークス「ホッホッ。良かったですね、坊っちゃま」
ジニア「……もしや、愛する人ってのは、友人でもいいのか?」
マークス「そういう解釈もあります」
ジニア「ふむ、さすがは聖女様。慈悲深い。花束のひとつでもお返ししなくてはな」
マークス「あぁ、そうそう。カルミア様には私が坊っちゃまの名義で用意してもう贈ってあります」
ジニア「余計なことを! 捨てられるのが目に見えているだろ!」
マークス「もちろん真っ赤な薔薇の花束です」
ジニア「今頃ゴミとなっているな」
その夜
マークス「坊っちゃま、こちらが扉の前に」
ジニア「『親愛なるジニアへ』というカードと、小さいが可憐な花だな。紫が綺麗だ」
マークス「スターチスという花です。カルミア様の瞳の色と似てますな」
ジニア「あの方の瞳はもっと濃い紫だ。えぇと、花言葉は」
マークス「変わらぬ心、です」
ジニア「……」
マークス「……」
ジニア「……振られたような気分なんだが?」
マークス「そういう意味では」
ジニア「無理に慰めるな。ま、差出人も書いてないから断定はできないがな」
ーーーー終わり
※会話文のみ形式
マークス「坊っちゃま、本日は愛の日だそうですよ。」
ジニア「愛?」
マークス「えぇ、庶民の間では、家族や愛する人に贈り物をするのだとか」
ジニア「それはなんとも、社交界でも流行りそうな話だな。では義父上にーー」
マークス「異性限定です、坊っちゃま」
ジニア「……では義母上に贈り物を。義父上はこの催し知っているだろうか?」
マークス「おそらくは。しかし、旦那様はたとえ坊っちゃまが義母上だけにプレゼントを渡したとしても、それで怒るような方ではありませんよ」
ジニア「そうか? ならばいいのだが」
マークス「そうそう。坊っちゃまにこちらが届いております」
ジニア「これはーーチョコレート?『これからもよろしくね』って……ルフィナ様から!?」
マークス「ホッホッ。良かったですね、坊っちゃま」
ジニア「……もしや、愛する人ってのは、友人でもいいのか?」
マークス「そういう解釈もあります」
ジニア「ふむ、さすがは聖女様。慈悲深い。花束のひとつでもお返ししなくてはな」
マークス「あぁ、そうそう。カルミア様には私が坊っちゃまの名義で用意してもう贈ってあります」
ジニア「余計なことを! 捨てられるのが目に見えているだろ!」
マークス「もちろん真っ赤な薔薇の花束です」
ジニア「今頃ゴミとなっているな」
その夜
マークス「坊っちゃま、こちらが扉の前に」
ジニア「『親愛なるジニアへ』というカードと、小さいが可憐な花だな。紫が綺麗だ」
マークス「スターチスという花です。カルミア様の瞳の色と似てますな」
ジニア「あの方の瞳はもっと濃い紫だ。えぇと、花言葉は」
マークス「変わらぬ心、です」
ジニア「……」
マークス「……」
ジニア「……振られたような気分なんだが?」
マークス「そういう意味では」
ジニア「無理に慰めるな。ま、差出人も書いてないから断定はできないがな」
ーーーー終わり
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登録日 2019.02.14 12:23
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