これ読んですっげーニヤニヤしました。
たまらん(o´艸`)
本日の短編(22)後
お嬢様がか細い声でそう言う。そしてまたぽろり、と頬に透明な雫が伝った。
「お嬢様。泣かないでください……私まで悲しくなります」
か細い体に腕を回し抱きしめると、お嬢様は私の腕の中で体を震わせながらしばらく嗚咽を上げていた。
……どんな怖い夢を見たのだろう。私に、お気持ちは癒せるのだろうか。
そんなことを考えながらお嬢様の背中を撫でさすり、ハンカチを取り出して時折涙を拭ってさしあげる。
「マクシミリアン、愛してるの。どこにも……行かないで」
お嬢様はか細い声でそう私に懇願し、また小さく声を上げて泣く。
その言葉に……私は驚き、そして不謹慎にも嬉しい気持ちになってしまった。
お嬢様が、私を愛している。
それはなんて……甘美な響きなのだろう。
「愛しています、どこにも行きませんよ」
お嬢様のお耳にそっと囁くとお嬢様は安心したように少しだけ微笑んだ。
その日のお嬢様は大変嬉しいことなのだが……授業を休み一日中私にべったりだった。
今もソファーに腰をかけた私の上に向い合せに座り、ぎゅうぎゅうとその身を寄せながら抱きつき胸に頬をすり寄せている。
……可愛い。
いや、しかしお嬢様は私が男だと忘れていないか!?
それとも私は忍耐力を試されているのだろうか……。
「マクシミリアン、大好き。わたくし悪い子にならないから。嫌いにならないでね……」
そう言いながらお嬢様は私の頬に柔らかな唇を押し当て、頬を染めて潤んだ目で見つめてくる。
……お嬢様、今貴方は私の男としての自制心を試す非常に悪い子ですよ? 自覚がないのが本当に困る。
……お嬢様の悲しみの原因になった夢の詳しい内容をお聞きしたいのだが。
今の私は、それどころではない。
「お嬢様。泣かないでください……私まで悲しくなります」
か細い体に腕を回し抱きしめると、お嬢様は私の腕の中で体を震わせながらしばらく嗚咽を上げていた。
……どんな怖い夢を見たのだろう。私に、お気持ちは癒せるのだろうか。
そんなことを考えながらお嬢様の背中を撫でさすり、ハンカチを取り出して時折涙を拭ってさしあげる。
「マクシミリアン、愛してるの。どこにも……行かないで」
お嬢様はか細い声でそう私に懇願し、また小さく声を上げて泣く。
その言葉に……私は驚き、そして不謹慎にも嬉しい気持ちになってしまった。
お嬢様が、私を愛している。
それはなんて……甘美な響きなのだろう。
「愛しています、どこにも行きませんよ」
お嬢様のお耳にそっと囁くとお嬢様は安心したように少しだけ微笑んだ。
その日のお嬢様は大変嬉しいことなのだが……授業を休み一日中私にべったりだった。
今もソファーに腰をかけた私の上に向い合せに座り、ぎゅうぎゅうとその身を寄せながら抱きつき胸に頬をすり寄せている。
……可愛い。
いや、しかしお嬢様は私が男だと忘れていないか!?
それとも私は忍耐力を試されているのだろうか……。
「マクシミリアン、大好き。わたくし悪い子にならないから。嫌いにならないでね……」
そう言いながらお嬢様は私の頬に柔らかな唇を押し当て、頬を染めて潤んだ目で見つめてくる。
……お嬢様、今貴方は私の男としての自制心を試す非常に悪い子ですよ? 自覚がないのが本当に困る。
……お嬢様の悲しみの原因になった夢の詳しい内容をお聞きしたいのだが。
今の私は、それどころではない。
コメント 1件
登録日 2018.11.22 05:18
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