本日の短編(15)前
マクシミリアンとビアンカがイチャイチャしているだけのやつ。
時系列的には11~12歳頃。
『冬の寒い日に』
「マクシミリアン、寝る前に温かいものが飲みたいの」
ナイトドレスを着たお嬢様は、寝台に腰をかけ素足を少しパタパタと前後に揺らしながらそう言った。
白くて奇麗な足。小さな指には桜貝のように可愛らしい爪が付いている。
……素足では、体が冷えるんじゃないか? 後で何か毛糸の靴下のようなものを持ってこよう。
「紅茶をお淹れしましょうか?」
「……もっと甘いのがいいわ」
上目遣いで私を見ながら甘えるような口調で言うお嬢様に『可愛いです、お嬢様!!』と心の中で拍手をしながら喝采を送る。
「ではミルクをたっぷり入れてお砂糖を多めに入れた紅茶か、ココアのどちらかにしましょうか。どちらがいいですか?」
私が訊くとお嬢様は少しの間、悩む顔をした。
「ココアに、マシュマロを入れて欲しいわ。それでね、マクシミリアンも一緒に飲むの」
お嬢様はそう言いながら寝台からぽふり、と降りるともこもことしたルームシューズを履いた。
「お嬢様?」
「台所でマクシミリアンがココアを作るとこ、見ていてもいいかしら?」
「お風邪を召されますので上掛けを被ってお待ち下さい。すぐにお持ちしますので」
「むぅ……」
唇を尖らせるお嬢様の頭をなでてから寝台に少し強引に押し込むと、私はココアを作りに台所へと行った。
時系列的には11~12歳頃。
『冬の寒い日に』
「マクシミリアン、寝る前に温かいものが飲みたいの」
ナイトドレスを着たお嬢様は、寝台に腰をかけ素足を少しパタパタと前後に揺らしながらそう言った。
白くて奇麗な足。小さな指には桜貝のように可愛らしい爪が付いている。
……素足では、体が冷えるんじゃないか? 後で何か毛糸の靴下のようなものを持ってこよう。
「紅茶をお淹れしましょうか?」
「……もっと甘いのがいいわ」
上目遣いで私を見ながら甘えるような口調で言うお嬢様に『可愛いです、お嬢様!!』と心の中で拍手をしながら喝采を送る。
「ではミルクをたっぷり入れてお砂糖を多めに入れた紅茶か、ココアのどちらかにしましょうか。どちらがいいですか?」
私が訊くとお嬢様は少しの間、悩む顔をした。
「ココアに、マシュマロを入れて欲しいわ。それでね、マクシミリアンも一緒に飲むの」
お嬢様はそう言いながら寝台からぽふり、と降りるともこもことしたルームシューズを履いた。
「お嬢様?」
「台所でマクシミリアンがココアを作るとこ、見ていてもいいかしら?」
「お風邪を召されますので上掛けを被ってお待ち下さい。すぐにお持ちしますので」
「むぅ……」
唇を尖らせるお嬢様の頭をなでてから寝台に少し強引に押し込むと、私はココアを作りに台所へと行った。
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登録日 2018.11.16 23:10
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