こんにちは。水由岐水礼です。
　ただいま作品のお引越し中なわけですが、作品の修正＆調整をしながら、ふと「これは説明しておいた方がいいかな」と思ったことがあったので、それについて少し書いておくことにします。

　現在お引越し中の作品も含め、私の書く作品は、作中の舞台が現代の作品でも、「現代モノ≠現在モノ」となっています。これは作品の書かれた時期が昔というのもありますが、それを抜きにしても、私は執筆する物語の舞台を一昔前に設定する傾向があります。
　これにはもちろん理由がありまして。その要因の一つとなっているのが、最近のＩＴ社会、情報や通信技術の進歩です。ツールでいうと、携帯電話、スマートフォン、タブレット、パソコン……と、こういったものですね。リアルの日常生活では、私もこれらにはお世話になっているわけですが、物語を書く上では、正直このての機器や技術は邪魔かなぁ……って。
　それが良いとか悪いとか、そういうことではないのですが。私の感覚では、これらのツールは伝達手段等としては「お手軽すぎる」と感じられるんです。現実世界では便利でも、物語の中ではこのお手軽さは邪魔だなぁと（少なくとも、私の書きたい話とは上手くかみ合ってくれないかな）。
　なら、作中でも使わなければいいだけのことなんですが、現在を舞台にした話だと、スマホでのやり取り等が全く出てこないのも不自然だよなぁ……と思いまして。それをかわす意味合いもあって、私の書く物語は舞台が少し前（一昔前）に設定されています。

　とはいえ、さすがにそれらの全排除はナンセンスですし、携帯電話が存在する程度には最近の話になっています。もちろん、作中で携帯電話に役割等があれば、携帯での通話やメールも物語の中に登場します。ただ、「スマホゲーム」「ＬＩＮＥ」「ツィート」「インスタ映え」「ＩＤ」「着うた」といった感じのものが登場することはまずないです。私の書くものに登場するのは、「携帯メール」「写メ」「着メロ」と、この辺りの頃のものになります。
　一応、作中の描写等でいつ頃の話かは分かるようにはなっていますが……それが明確でない作品でも、通常は「現在モノではない」と思っていただいてＯＫです。

　……と、こんな感じでしょうか。
　それでは、また。