『桜の護王』15.無限環(9)アップ。(個人サイトにて)
一ヶ月後。
「起きてて大丈夫なの?」
「うん……もうほとんど傷も塞がったみたいやし」
マンションのソファに座った護王が戻ってきた洋子に気づいて、新聞から顔を上げた。
「綾香……どないしてた?」
「え…うん」
護王の声を背中に部屋に入って着替えにかかる。
(やっぱり、まだ気になるんだよね)
刑務所の面会に行けるほどには護王は復調していない。
桜が約束を守ったのか、桜里ではあれほどスムーズに進んだ護王の回復が、いざ街に運ばれて病院に収容されてみると驚くほど遅々としか進まなかった。そればかりか、微妙に疲れた気配が強くなる護王を見兼ねて、少し早いと引き止められながらも退院し、マンションで療養し始めて三日になる。さすがに自宅は違うのか、病院にいるよりは顔色もよくなってきたようだ。
「起きてて大丈夫なの?」
「うん……もうほとんど傷も塞がったみたいやし」
マンションのソファに座った護王が戻ってきた洋子に気づいて、新聞から顔を上げた。
「綾香……どないしてた?」
「え…うん」
護王の声を背中に部屋に入って着替えにかかる。
(やっぱり、まだ気になるんだよね)
刑務所の面会に行けるほどには護王は復調していない。
桜が約束を守ったのか、桜里ではあれほどスムーズに進んだ護王の回復が、いざ街に運ばれて病院に収容されてみると驚くほど遅々としか進まなかった。そればかりか、微妙に疲れた気配が強くなる護王を見兼ねて、少し早いと引き止められながらも退院し、マンションで療養し始めて三日になる。さすがに自宅は違うのか、病院にいるよりは顔色もよくなってきたようだ。
コメント 0件
登録日 2016.12.01 01:12
0
件
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。