『ラズーン』第四部 10.幻遥けく(11) (個人サイトでアップ)
「……」
アシャが眠りに落ちて少し後、リディノはラフレスの花影からそっと顔を覗かせた。
「アシャ兄さま…」
小さく呟いて、果実のようなと評される唇をきゅっと結ぶ。
ジノを置いて駆けつけてきて、アシャが誰に恋歌を歌っているわけでもないと知って、一時はほっとしたものの、こっそり様子を窺ってしまったので出るにも出られなくなり、しばらく身を潜めて、陽射しの中で眩く輝くアシャの姿を見つめていた。
アシャが眠りに落ちて少し後、リディノはラフレスの花影からそっと顔を覗かせた。
「アシャ兄さま…」
小さく呟いて、果実のようなと評される唇をきゅっと結ぶ。
ジノを置いて駆けつけてきて、アシャが誰に恋歌を歌っているわけでもないと知って、一時はほっとしたものの、こっそり様子を窺ってしまったので出るにも出られなくなり、しばらく身を潜めて、陽射しの中で眩く輝くアシャの姿を見つめていた。
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登録日 2018.09.07 09:06
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