お気に入り1000!(´˘`*) +オマケ
こんにちは!スマホで『さん』と打つと『サン・テグジュペリ』が予測変換に出る朱式あめんぼです。
ついにお気に入りが1000を超えました!これは見放されないよう頑張らねばと鋭意努力中です。
そして本日の更新でエピソード2は終わりです。10日間お疲れ様でした!
今回のオマケはレウコスタキス侯爵と初対面したルクリアの退室後の大人たち+セネシオの様子です。
それでは失礼いたします。(´˘`*)
▷その後の大人たち
「おいおい、理由も言わず退室を促すなんてあの子が悪いみたいじゃないか。」
父様が批判するようにピンセアナ伯爵に言った。
「実際に、貴族としては及第点にも及ばんだろう。」
伯爵は言い訳をしているが、あれは居心地悪そうにする彼女を見兼ねた伯爵なりの配慮だったのではないだろうか。
「しかし、私は気にしてないし、言い方というものがある。そしてできたことは褒めるのが親の基本だ!」
「私は親に褒められたことなどない。」
「お前とあの子を一緒にするなよ。あの子は跡継ぎでもなければ、兎のように可愛らしい女の子だぞ。」
父様の言葉がどんどん乱れ、ついには彼女を兎とまで言う。わかるが、わかるのだがそれを両親の前では言うのはいかがなものだろう。
「それは、そうだが…。」
ついに父様の勢いに押された伯爵が追い詰められ、返す言葉を無くす。
「侯爵様、ご鞭撻ありがとうございます。」
最後の一突きと父様が口を開く前に終わりを告げたのは伯爵夫人だった。
「この人にも良い教訓になったことと存じます。」
そうでしょう?と尋ねるように伯爵へ微笑んだ夫人に、伯爵はホッ吐息を吐いて「ああ」と小さく呟いた。
「それで、今日の本題は何でしょう。」
顔つきを変え、元通りの厳しそうな声色で伯爵は尋ねる。
「ああ、忘れるところだった。」
それに対して父様の言葉に重みはなかった。そして、楽しそうな表情で大きな爆弾を落とすのだ。
「セネシオとルクリアを婚約させないか?」
「まあ。」「っ父様!?」「…は?」
三者三様に驚く中、唯一顔に出さなかったのは、部屋の隅に控えたハンスという執事の代わりのメイドだった。
そして、ピンセアナ伯爵の真剣な顔は仮庵のようにあっさりと崩れ去るのだった。
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登録日 2018.08.31 15:46
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