朱式あめんぼ

朱式あめんぼ

最近物語の想像ができていなかったので今までのものを掘り起こして爆発中(´˘`*)

お気に入り50!(´˘`*) +オマケ



「引きこもりたい伯爵令嬢」がお気に入り数が50を超えました!


ひゃっふーい!と喜ぶ一方で、1日1000文字しか更新せず申し訳ないです。

まあ、セネシオが無事登場できて安心しています。彼は今後も出てくるので重要人物ですよ!

ほぼプロットなしなので元のキャラクター像から離れている気もしますが…。


それでは今日はこれにて失礼します。お気に入りありがとうございました。(´˘`*)

そして、以下はオマケです!お兄様は嫁を溺愛する夫みたいですね、10歳ですけど。



▷兄妹の再会


学院へ旅立たれてから半年ほどが経ち、お兄様は家に帰ってきた。

「ルクリアっ!」
「お兄様…っ!」

ぎゅっと抱きしめられると、変わらないお兄様の匂いにとても安心する。お兄様、体が大きくなった…?

「久しぶりだね、ルクリア。」
「お兄様…お会いできるのを、楽しみにしておりました。」

視界が滲んで、でも泣いたらお母様に怒られてしまうから、そっと瞼を閉じた。

「僕の可愛いルクリア、きっと今までたくさん頑張ってきたんだね。」

優しく頭を撫でられる感覚が懐かしい。お兄様だ、お兄様が帰ってきた。

「…お兄様も、お疲れでしょう?」

体の大きさだけではなく、体付きもなんだか前とは違うように感じる。

「そう見える?だとしたらただのルクリア不足だよ。」

〝会いたくて堪らなかった〟というお兄様に、それは私の方だと思う。

会いたかった。会って〝大丈夫だよ〟って言って欲しかった。優しく抱きしめて欲しかった。

「…お兄様、好きです。」
「!?…か、かわ…!…っ僕もだよ、ルクリア。」

抱きしめられる感覚に安心を覚えて、これではまた離れる時が寂しくなってしまう、と思った。お兄様のいない辛さをわたしはもう知っているから。

「家にいれるのは短い間だけど、それでもルクリアに会えないよりはずっといい。」

お兄様の優しい気持ちが嬉しくて、できる限り力を込めて抱きしめ返す。

「クリストファー、ルクリア。仲が良いのは結構ですが、先に夕食にしましょう。」

「はい、お母様。」
「すぐに行きます。」


お兄様はゆっくりと離れると、「行こう」とわたしの手を引く。目を閉じていても歩けるけれど、お兄様の横に並んでわたしも前を見て歩くのだ。


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登録日 2018.08.27 07:33

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