『ラズーン』第四部 6.魔物(パルーク)(1) アップ。
「く、そおっ!」「リヒャルティ!」「危ないっ!」
バルカとギャテイの呼び交す声に、ユーノは身を翻した。足音が響くのも構わず、目一杯速く駆け下り、さっきの魔物(パルーク)の体の所まで戻ってくる。魔物(パルーク)はまだ動いていない、いやずるずると蠢き移動を始めているようだ。この体が相手のどこに繋がっているのかわからないが、想像したように頭があの部屋にあるのなら、体を階段に巻きつけたような状態になっているのだろう。ここで押さえれば、すぐさま移動はできないのではないか。
魔物(パルーク)の体の横に立って向き合い、息を整え剣を逆手に持つ。少し眼を閉じ、柄を左手で握り、右の掌に押し当てる。肘を張り、目を見開く。
「ふっ…!」
気合いとともに、ユーノの剣は深々と魔物(パルーク)に突き立った。
バルカとギャテイの呼び交す声に、ユーノは身を翻した。足音が響くのも構わず、目一杯速く駆け下り、さっきの魔物(パルーク)の体の所まで戻ってくる。魔物(パルーク)はまだ動いていない、いやずるずると蠢き移動を始めているようだ。この体が相手のどこに繋がっているのかわからないが、想像したように頭があの部屋にあるのなら、体を階段に巻きつけたような状態になっているのだろう。ここで押さえれば、すぐさま移動はできないのではないか。
魔物(パルーク)の体の横に立って向き合い、息を整え剣を逆手に持つ。少し眼を閉じ、柄を左手で握り、右の掌に押し当てる。肘を張り、目を見開く。
「ふっ…!」
気合いとともに、ユーノの剣は深々と魔物(パルーク)に突き立った。
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登録日 2018.06.25 23:56
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