ずいぶんと前からなんですが、車のアピールにアメリカの衝突安全基準評価だとか、ユーロ圏の評価を大々的に書いてあるものを見かけるようになりました。

車を買う人がその事を少しは重要視してるのでしょうね。

ただ…完全に評価の内容を勘違いしてますね。
アメリカとユーロ圏の評価基準はハイウェイやアウトバーンなどを走る事を基準にして、その環境でおきた事故から一番人が死にやすかった条件を元に評価してあります。

アメリカのハイウェイなどは90ｋｍぐらいで走る所に人が歩いて入り込めるような環境ですね。
そこらでそこを歩いているアメリカの平均サイズの人をはねる条件で評価したものを日本で車を使う人が検討内容にしてどうする気でしょうか？

そもそも車の安全評価とは人が法規を100％守った状態でなおかつ不可避な状態で事故が起きて死亡した案件を元に基準が決まってます。

日本でブレーキをかけつつ時速50ｋｍとかで正面衝突とかありえません。
そんな基準で安全な車はもっと遅いスピードでしか衝突しない条件下では中に乗ってる人の体に入力されるエネルギーが大きくなります。

日本で使う車は日本の基準を見直して作り直さないと意味が無いのですけど…
日本はアメリカの条件を内包するような決め方しかしてませんから、意味が無いと…
まぁとりあえず日本だけで売り出される車を買ったほうが人には安全ですよ。