『ラズーン』第四部 5.ダイン要城(1) (個人サイトでアップ)
結局、ユーノ達がセシ公の屋敷を出たのは、落ちかけた陽が空を淡い紫と薄紅に染めようとする頃だった。
『金羽根』はその名に違わず派手なことが好きな連中が揃っており、リヒャルティがユーノ達とともにダイン要城に乗り込むことを耳にすると、我も我もと来たがったため、その中から残り二人を選び出すのに手間取ったのだ。
「ったく…」
それがいつもの出で立ちらしい、真紅の衣だけを身に着けたリヒャルティは、黒馬にのんびりと体を倒して肘をつき、チラリと部下の方を振り返りながら呆れ声を上げる。
「大体、オレ一人で十分だってのに、お前らときたら」
「そうはいきませんよ、リヒャルティ」
「そうそう、我らを放っていこうなんてね」
『金羽根』はその名に違わず派手なことが好きな連中が揃っており、リヒャルティがユーノ達とともにダイン要城に乗り込むことを耳にすると、我も我もと来たがったため、その中から残り二人を選び出すのに手間取ったのだ。
「ったく…」
それがいつもの出で立ちらしい、真紅の衣だけを身に着けたリヒャルティは、黒馬にのんびりと体を倒して肘をつき、チラリと部下の方を振り返りながら呆れ声を上げる。
「大体、オレ一人で十分だってのに、お前らときたら」
「そうはいきませんよ、リヒャルティ」
「そうそう、我らを放っていこうなんてね」
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登録日 2018.06.06 07:43
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