『ラズーン』第四部 4.緋のリヒャルティ(8) (個人サイトでアップ)
「これはこれは…」
淡い緑がかった透明感のある石を使った館の私室で、濃い紫の長衣に上着を羽織っただけの軽装で出迎えたセシ公は、待っていたユーノ達を認めると微かに笑った。まだ年若い、『銀羽根』のシャイラとそれほども離れていないだろう年格好、端正な顔立ち、銀色に近い金の長髪、右目の上に垂らした髪の奥から艶やかな茶色の瞳が笑うと、明らかに男性なのにどこか艶めいた、独特の妖しさが漂う。
「騒がしいと思ったら、こういうことか」
微笑を深めて椅子に腰掛け、肘掛けに右肘をついて顎を支える。どこか冷ややかに弟に声をかける。
「ずいぶんと派手な遊び方をしたらしいな、リヒャルティ」
淡い緑がかった透明感のある石を使った館の私室で、濃い紫の長衣に上着を羽織っただけの軽装で出迎えたセシ公は、待っていたユーノ達を認めると微かに笑った。まだ年若い、『銀羽根』のシャイラとそれほども離れていないだろう年格好、端正な顔立ち、銀色に近い金の長髪、右目の上に垂らした髪の奥から艶やかな茶色の瞳が笑うと、明らかに男性なのにどこか艶めいた、独特の妖しさが漂う。
「騒がしいと思ったら、こういうことか」
微笑を深めて椅子に腰掛け、肘掛けに右肘をついて顎を支える。どこか冷ややかに弟に声をかける。
「ずいぶんと派手な遊び方をしたらしいな、リヒャルティ」
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登録日 2018.05.31 07:47
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