『闇を闇から』第4章 1.一人と二人(6) 『闇を見る眼』第4章 3 追加。
有沢と別れて急ぎ足に会社に戻っていく途中、美並はふいに頭上に響いた声に立ち止まった。
「……賛美歌?」
軽やかな声が幾重にも重なっていく、その独特な旋律に、ああそうかもうすぐ12月かと思い、こんなところに教会があっただろうか、と路地を覗き込んだ。
『オリジン』から数メートル離れた小さな路地は、やはり『オリジン』の奥の街と同じように物騒なところへ続いているのだと知っているけれど、声はすぐ手前の小さな建物から聞こえてくるようだ。
幼い声、調子はずれの元気な声が慌てたように先の声を追いかける。
「……保育園、か」
「……賛美歌?」
軽やかな声が幾重にも重なっていく、その独特な旋律に、ああそうかもうすぐ12月かと思い、こんなところに教会があっただろうか、と路地を覗き込んだ。
『オリジン』から数メートル離れた小さな路地は、やはり『オリジン』の奥の街と同じように物騒なところへ続いているのだと知っているけれど、声はすぐ手前の小さな建物から聞こえてくるようだ。
幼い声、調子はずれの元気な声が慌てたように先の声を追いかける。
「……保育園、か」
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登録日 2018.05.06 09:04
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