『ラズーン』第三部 13.失われた都より(9) (個人サイトにてアップ)
進むに従って、孤管(クート)に似た柔らかな音は大きくなっていった。もっとも、辺りに響き渡るというまではいかず、ふと気づけば周囲にいつもその音が鳴っているような、ある種の自然さで空間を満たしている。
いつ、その座についたのか、何歳ともわからぬ老人が玉座に座っていた。豊かな白髪に長く白い髭、ゆとりのある白い長衣をゆったりと体に巻きつけている。
「よく来たな、セレドのユーナ」
「仰せの通りに、『太皇(スーグ)』」
いつ、その座についたのか、何歳ともわからぬ老人が玉座に座っていた。豊かな白髪に長く白い髭、ゆとりのある白い長衣をゆったりと体に巻きつけている。
「よく来たな、セレドのユーナ」
「仰せの通りに、『太皇(スーグ)』」
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登録日 2018.04.15 09:08
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