segakiyui

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『ラズーン』『これはハッピーエンドにしかならない王道ラブストーリー』連載中。メルマガ『ショートストーリーシリーズ』『指令T.A.K.I』『ドラゴン・イン・ナ・シティ』展開。

『ラズーン』第三部 11.『ラズーン』(12) (個人サイトでアップ)。

セレドのために戦っていた。家族のために戦っていた。死にたくないから戦っていた。けれど、どこかで振り回した剣が当たっただけだと言い訳をしていなかったか。恐怖に無用な剣を突き出さなかったか。
 向かうべきは周囲の敵ではなく、泉が絶えるかも知れないと竦む自らの恐怖そのものだったのに。
(命を奪わないためにどうすればいいか、考えることだったのに)
「あ…」
 ふいに眩い光が頭の奥に過った。のろのろと額に手を当てる。
 何だろう、何か、頭に全く違うものがあるような感じを受ける。
 この場所に対する、ラズーンに対する、唐突な理解。
「ここは……泉(ラズーン)…なんだね……?」
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登録日 2018.03.22 18:29

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