お気に入り登録900御礼SS
お気に入り登録してくださり、ありがとうございます。
おばさんの旅はまったりのんびり進行予定です。
細々とでございますが、御礼SS第四弾、楽しんでいただけましたら幸いです。
村原由芽ちゃん視点4
「なんだ、これは」
鏡の中のフイーリスさんを見上げると、彼女はうっとりとその中の私を見ていて、目が合うと更に頬を染める。
「あの……」
声をかけるとフィーリスさんは慌ててブラシを手に取り、とても丁寧に髪を漉き始めた。というか、髪ってこんなに時間をかけるものなの?というくらい丁寧すぎる! しかし、お仕事中のフィーリスさんにもういいですとも言えずに目を伏せていると、控えめに声がかけられた。鏡越しに明るい茶色の髪をしたもうひとりのメイドさんが服を抱えている。シャツとパンツと上着のようだ。よかった。
「ありがとうございます」
ほっとして、へらっと笑うとメイドさんとフィーリスさんがボボン!と音をたてたかのように真っ赤になってふらりとした。大丈夫なのか? 私は振り返って立ち上がり、メイドさんに手を伸ばした。早く服を着たい。こんな格好だからふたりとも恥らっているに違いない。
「着替えますね。あの……お名前は?」
うるうるとした青い瞳で見つめるメイドさんに尋ねると、彼女はこれでもかとばかりに目を見開いている。
「メッ、メローとお呼びください!」
「メローさん?」
はうっと顔に手を当てて、ふらりとするメローさんをフィーリスさんがさっと支えて小声で囁いていた。
「メロー、しっかりするのよ! ここで倒れたらもったいないわッ 交代させられてもいいの?」
何を言っているのかわからないが、メローさんはカッと目を見開き足を踏ん張った。長いスカートで隠れていたが、確かに踏ん張って何事もなかったように、にっこりと微笑んだ。
「ユメ様、御召し替えのお手伝いさせていただきます」
「御髪の続きはそのあとにさせていただきます」
おめしかえのおてつだいって……
え─────────────っ!?
つづく
おばさんの旅はまったりのんびり進行予定です。
細々とでございますが、御礼SS第四弾、楽しんでいただけましたら幸いです。
村原由芽ちゃん視点4
「なんだ、これは」
鏡の中のフイーリスさんを見上げると、彼女はうっとりとその中の私を見ていて、目が合うと更に頬を染める。
「あの……」
声をかけるとフィーリスさんは慌ててブラシを手に取り、とても丁寧に髪を漉き始めた。というか、髪ってこんなに時間をかけるものなの?というくらい丁寧すぎる! しかし、お仕事中のフィーリスさんにもういいですとも言えずに目を伏せていると、控えめに声がかけられた。鏡越しに明るい茶色の髪をしたもうひとりのメイドさんが服を抱えている。シャツとパンツと上着のようだ。よかった。
「ありがとうございます」
ほっとして、へらっと笑うとメイドさんとフィーリスさんがボボン!と音をたてたかのように真っ赤になってふらりとした。大丈夫なのか? 私は振り返って立ち上がり、メイドさんに手を伸ばした。早く服を着たい。こんな格好だからふたりとも恥らっているに違いない。
「着替えますね。あの……お名前は?」
うるうるとした青い瞳で見つめるメイドさんに尋ねると、彼女はこれでもかとばかりに目を見開いている。
「メッ、メローとお呼びください!」
「メローさん?」
はうっと顔に手を当てて、ふらりとするメローさんをフィーリスさんがさっと支えて小声で囁いていた。
「メロー、しっかりするのよ! ここで倒れたらもったいないわッ 交代させられてもいいの?」
何を言っているのかわからないが、メローさんはカッと目を見開き足を踏ん張った。長いスカートで隠れていたが、確かに踏ん張って何事もなかったように、にっこりと微笑んだ。
「ユメ様、御召し替えのお手伝いさせていただきます」
「御髪の続きはそのあとにさせていただきます」
おめしかえのおてつだいって……
え─────────────っ!?
つづく
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登録日 2018.03.20 23:43
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