『ラズーン』第三部 9.刺客(12) (個人サイトでアップ)。
「悪いな…」
「……」
空き家の屋根の破れ目から差し込む月光に、一枚の黒い布になったような人影の低い掠れ声を、ユーノは夢うつつで聞いていた。
「はっ…はっ…はっ…」
荒い呼吸を続けながら、何とか相手の言っていることを理解しようとする。気持ち悪い汗が、体中をぐっしょり濡れさせている。剣に刺し貫かれた右肩は麻痺して既に感覚はなかったが、汗とは違う生暖かいものが絶え間なく流れ続けているのはうすぼんやりと感じていた。
「……」
空き家の屋根の破れ目から差し込む月光に、一枚の黒い布になったような人影の低い掠れ声を、ユーノは夢うつつで聞いていた。
「はっ…はっ…はっ…」
荒い呼吸を続けながら、何とか相手の言っていることを理解しようとする。気持ち悪い汗が、体中をぐっしょり濡れさせている。剣に刺し貫かれた右肩は麻痺して既に感覚はなかったが、汗とは違う生暖かいものが絶え間なく流れ続けているのはうすぼんやりと感じていた。
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登録日 2018.02.27 10:44
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