『銀幕紙芝居』 『猫たちの時間』6 3.猫(2)
「おい?」
「…ここ二、三日よく眠れなくて…」
尋ねられて、別のことを考えていたからつい答えてしまった、そんな口調で呟く。それもまた意識しての動作じゃないような気配で、周一郎は背中を向けてごそごそとベッドの乱れを直しながら、
「大抵は目が覚めたら起きていたのに、昨夜はぐっすり眠った気がしたから…」
「…おい」
周一郎を覗き込んだ。
「起きてたって…まさか徹夜じゃないだろうな」
「まさか」
周一郎は苦笑した。
「三十分ぐらいは寝て……わっ」「っしょっと」
「…ここ二、三日よく眠れなくて…」
尋ねられて、別のことを考えていたからつい答えてしまった、そんな口調で呟く。それもまた意識しての動作じゃないような気配で、周一郎は背中を向けてごそごそとベッドの乱れを直しながら、
「大抵は目が覚めたら起きていたのに、昨夜はぐっすり眠った気がしたから…」
「…おい」
周一郎を覗き込んだ。
「起きてたって…まさか徹夜じゃないだろうな」
「まさか」
周一郎は苦笑した。
「三十分ぐらいは寝て……わっ」「っしょっと」
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登録日 2018.02.20 23:11
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