『古城物語』 1.エスケープ
「コ、コンニャクシャ?!」
「婚約者です」
「誰の?」
「僕の」
沈黙が俺と周一郎の間に漂った。何かの聞き間違いではないかと、真正面から周一郎の淡々とした顔を見つめる。
春、三月上旬午後、周一郎の居室。
確かにそろそろ陽気が気持ちに関係する季節ではあるが。
「……お前が女に興味があるとは思わなかった」
というより、仕事以外のことに、というべきか。
「滝さん」
「あ、うそうそ」
「婚約者です」
「誰の?」
「僕の」
沈黙が俺と周一郎の間に漂った。何かの聞き間違いではないかと、真正面から周一郎の淡々とした顔を見つめる。
春、三月上旬午後、周一郎の居室。
確かにそろそろ陽気が気持ちに関係する季節ではあるが。
「……お前が女に興味があるとは思わなかった」
というより、仕事以外のことに、というべきか。
「滝さん」
「あ、うそうそ」
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登録日 2016.10.19 19:28
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