ゆるりこ

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村原由芽ちゃん視点(本編といつリンクするのかは不明) 


私は仮面○イダーが大好きな女子高生だ。
 偏っているのでオタクではない。
 ク○ガと電○とカ○トしか観てないし。

 父親のコレクションであるク○ガのDVD全巻を観てからは、王子様は○条刑事であり、子供の頃の夢は仮面○イダー○王のモモ○ロスと時空を旅することだった。今は天○総司様のお嫁様になりたいと思っている。夢見るのは自由だからね! カ○ト。これも父のコレクションだったな。何気に父は小遣いをつぎ込んでいた……。

 しかし、わけのわからんハゲちょろけだらけの世界に召喚とやらをされて、夢は潰えた。

 もうすぐ夏休みで、浮かれてたのに、部屋に篭ってDVD三昧の日々を過ごそうと思っていたのに……勇者ってなにさ! 今すぐ返せ! とは面と向かっては言えない。日本人だから。

 喚び出されたところから、宴会場みたいなところに連れてこられて、味の薄いご飯食べさせられて、1人ずつ部屋に押し込まれて、ようやく落ち着いてきて、部屋を見渡したら、えらく豪華なことに気がついた。

 用意してある着替えは、ヒラヒラのドレスのような、ネグリジェのような……無理無理無理!

 私は自分の容姿に関しては、至極冷静かつ客観視出来ていると自負している。
 鋭い目付きに分厚いメガネ、年中何かの花粉症で鼻水ズルズルでマスクは手放せないし、思春期真っ只中でニキビだらけのデコボコの肌。その辺の男子より若干高い身長は170センチである。体の凹凸はほぼないし、鏡を見たくないから手入れもしないので、髪はバサバサだし、唇もいつもピラピラ剥けている。そんな私がこんなの着るなんて、素っ裸で寝たほうがマシだ。
 と言うわけで、部屋にある風呂に入って体を拭くと、下着だけはお借りして、シーツみたいな布を巻いて巻いてすっぽんぽんで寝ることにした。
 テレビもない、パソコンもない、何もない、寝るしかない。日本も昔はそうだったのだろうけど、ホントに寝るしかないんだなぁ。おやすみなさーい。
 目が覚めたら全部夢でありますように。



                   つづく
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登録日 2017.11.17 00:16

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