藤坊蟇

藤坊蟇

ふじまちガマです。ストーリー重視の、ちょっと風変わりなBLを書きます。よろしくお願いします。

自作のスリラー小説『患者たちの恋人』の紹介

外界と断絶された、精神病棟。
 タフィは、淡い恋心を抱くルビにせがまれ、スノードロップを摘む途中、彼が助けを求める声を幻覚し、確信を強めながら、彼と落ち合うべく院内を駆ける。
 精神を揺さぶられつつ、辿り着いた約束の屋上。そこでタフィが目にしたのは、想像を絶する光景だった。

主なキャラクター紹介
タフィ
 力の強い患者が収容される五〇五号室の中にあって、暴力を恐れる繊細な心を持った青年。服用している薬の作用で、現実と幻覚との区別がつかず、そんな自分に劣等感を抱いている。
 自分に唯一優しいルビに心を寄せている。

ルビ
 線が細く、しとやかな男性患者。医師の真似事をするため、タフィからは〈せんせぇ〉と呼び慕われる。
 タフィを自身の患者と思い、献身的に振る舞う。男性患者であるにも関わらず、何故か体罰を免れている。

こだわって書いたシーンの紹介
 特に、冒頭からタフィが屋上に着くまでの一連のシーケンスには、強くこだわっています。
 後述するように、『人によっては』読み飛ばしても障らない部分に該当するものの、精神のグラグラとする酩酊感だったり、障害者の人権剥奪だったりというテーマが根底にあります。
 また、ドラマとしての成り立ちを考えると、それくらいのことがなければ、同じ患者のルビにタフィが強く依存することもなく、『ルビの秘密』も成立しないと思うのです。

 そして、もう一つのシーケンスが、タフィとルビとの、中庭の回想。
 白昼夢のように短いのですが、二人の以前までの関係性と、ルビの陰の部分とを、しっかり切り取って描写したつもりです。

「どんな人におすすめ?」
 とても変わった人間関係を読んでみたい方や、フィクションですが、昔の精神病棟の狂気を感じてみたい方。
 五感で小説を読むのが好きな方(作者自身がそのタイプです)。
 ゴシックという言葉に惹かれる方。
 それから、心理的なスリルや不安定な感情の揺れ動きに興味がある方に、お勧めしたいです。

「まどろっこしいのが苦手な方へ」途中から読むならココ!
 二つの選択肢があります。まず、全編通して読めるかを判断するなら、
  クロウタドリたちの囀り。
 この一行から始まる段落を読んでみて下さい。

 そして、途中から読みたい方は、
 (僕には、せんせぇしかいないのに)
 という一行から始まる段落を読んでみて下さい。
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登録日 2025.02.17 16:28

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