そう様
コメントありがとうございます!
スランプ辛すぎますよね…書きたいけど全然進められない…!
お互い楽しんで小説書きましょうね…!
スランプ脱出リハビリ6
※幼少期、照史と出会う前のお話
「うちの息子にな、なんか良いもの食いに行こうって行ったんだよ」
「息子さん何歳だっけ?」
「9歳!でな、良いものってなんだー?って聞いてみたらな…」
近くで話している同僚の話に耳を傾けてながら昼食を食べる。
ここは会社であり、近くには勿論だが息子である唯兎はいないもののわざわざ早起きして俺のために卵焼きを焼いてくれた唯兎の姿を思い出すとついニヤけてしまう。
俺の息子は世界一可愛い。
辛い思いもさせたし、寂しい思いもさせている筈なのに顔には出さず手伝いだってこなす唯兎は本当に俺には勿体無いくらいに素晴らしい息子だと思う。
そんな息子を周りに自慢したい欲を抑えながら周りの声を聞いているわけだが…他の息子さんはどうなのだろう。
「息子はステーキが食べたいんだってさ!つい笑っちまったよな!」
「流石は男の子、肉だよな肉」
「俺も良いものって言っちまったから他のものになんて言えなくてな、食いに連れて行ったよ…高かった…」
なんて話しているのを聞いてふと唯兎はどうなのだろう、と思ってしまう。
良いものを食べに行こうと伝えたら唯兎は何を出すかな、やっぱり肉か?
…今日帰ってから聞いてみるか。
「と、言うことで唯兎!良いものを食べよう!」
「良いもの?」
きょとん、とした表情で父を見上げる息子が可愛い。
顔が緩むのを感じながら同僚がやっていた方法で唯兎の思う良いものを聞き出していこうと思うんだ。
「そうだ、父さんは良いものが食べたい。唯兎の思う良いものを教えてくれないか?」
「…良いものぉ?」
腕を組み、首を傾げながら良いもの…と同じ言葉を繰り返す息子が可愛い。
ゆっくり考えてもらおうと口を挟まず唯兎の口から出てくる[良いもの]を待った。
「…あのね」
「!うん、なんだ?」
「……あのね…お寿司…」
少し恥ずかしそうにもじもじしながら言う息子は世界一可愛い。
勿論その日の夜はお寿司を食べに行った。
喜ぶかと思って回転寿司を食べに行ったらキラキラした目で回っていくお寿司を眺めていたのは何よりも嬉しい光景だった。
「父さん、ありがとう!」
「どういたしまして、沢山食べなさい」
俺はこの息子を誰よりも幸せにしたい。
コメント 2件
登録日 2025.02.12 22:33
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