『ラズーン』第二部 13.麦の女王(7)(個人サイトでアップ)。
「ユーノ、こちらを向いておくれ」
「その愛らしい唇を僕に捧げておくれ」
「かわいいユーノ」
「愛らしいユーノ」
「ユーノ、あなたの耳は、麦の調べをも聴き取れそうな美しさを持っている。あなたの髪は、そよ風になびいて明るい光を放ち…」
ばかの一つ覚えのようにひたすら褒め讃えるもの、何やら書きつけたものを持ってきて読み上げるもの、入れ代わり立ち代わりのひっきりなしの求愛にさすがにうんざりしてきたユーノだったが、そのうちの一人の声に顔を向けた。
「瞳の夜を私にくれないか。かわりに私は眩い朝をお前にあげよう」
(ラオカーンの詩だ)
「その愛らしい唇を僕に捧げておくれ」
「かわいいユーノ」
「愛らしいユーノ」
「ユーノ、あなたの耳は、麦の調べをも聴き取れそうな美しさを持っている。あなたの髪は、そよ風になびいて明るい光を放ち…」
ばかの一つ覚えのようにひたすら褒め讃えるもの、何やら書きつけたものを持ってきて読み上げるもの、入れ代わり立ち代わりのひっきりなしの求愛にさすがにうんざりしてきたユーノだったが、そのうちの一人の声に顔を向けた。
「瞳の夜を私にくれないか。かわりに私は眩い朝をお前にあげよう」
(ラオカーンの詩だ)
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登録日 2017.10.28 19:11
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