倉桐ぱきぽ

倉桐ぱきぽ

書くものは、恋愛×ファンタジー。 まだまだ未熟ですが、楽しんでいただければ、うれしいです😊 コメントと返信がへっぽこなのは、お許しを🙇‍♂

『悪役令嬢が(略)ビンタを〜』あとがき

読んでいただいた方、また♥や応援📣してくださった方々、ありがとうございました。
少しでも楽しんでいただけたのなら、うれしい限りです。

あぁ、そうそう、わざわざこんなところまで来ていただいたのですから、手ぶらで帰らせるわけには参りません。つまらないものですが、お納めください。
作中に入れることができなかったネタSSです。
⚠ネタバレ注意

SS:ディランの話
【側衛の心得】

 バーノンに差し出された学生服を見て、ディランはパチパチと瞬いた。

「何ですか?」
「見ての通り、学生服だ。サイズは一応、XLにしておいたが」
「私にも、これを着ろと?」

 まさかと思いつつ、ディランは尋ねた。
 明日からバーノンは身分を隠し、魔法学校へ通うことになっていた。自分も側衛として、つき従うのだが。
 こちらは、おっさんである。
 妻子持ちで、最近、ちょっと体の疲れが取れにくくなっているものの、まぁまぁ、ガタイのいいおっさんなのである。
 
「側衛は、王族の安全を確保するとともに、一番近くで護る。なおかつ、その場にふさわしい態度で職務に臨まなければならない。心得には確か、そのようにあったはずだが?」
「あの、殿下」
「『その場にふさわしい態度』だろ」
「それは……」

 ぐいーと、押しつけられた制服をディランは渋々受け取った。
 
SS:スカーレットの話
【ヒロインが言うことには】

 だからね、初めは、私がロベリアから、攻略相手《みんな》を守らなきゃって思ったの。だって、ロベリアはゲームの中じゃ、極悪なお嬢様でしょ?
 だから、ロベリアから引き離さなきゃって!
 ここは『マジですか』で、私がヒロインだし。だったら私が、ロベリアをどうにかしないとって。

 それで色々、いじわるとか悪口を吹き込んだりしたんだけど……。なんか、そのうち、みんなと仲良くなって、ちやほやされて、だんだん、気分がよくなっちゃって。ヒロインの私は、何をやっても許されるんだって。

 私、前世じゃ、全然モテなくて、男の人と付き合ったこともなかったし……それで、ちょっと調子に乗って……あ、ううん、ちょっとじゃないよね、うん。めちゃくちゃ! めちゃくちゃ調子に乗りました。

 ……本当に、ごめん。
             
コメント 0
登録日 2024.11.18 13:26

コメントを投稿する

1,000文字以内
この記事に関するコメントは承認制です

ログインするとコメントの投稿ができます。
ログイン  新規ユーザ登録

0

処理中です...

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。