「一緒に帰るだけの友達」、ご覧いただきありがとうございました！
連日の更新はここでいったん終了です。今後は描け次第、１話ずつ足していく感じになります。

「なんでもない日だったけど、10年後にふと思い返したら『あれってかけがえのない時間だったな』って感じる」みたいな出来事を、おもしろおかしく描いていけたらいいなあ…と思っています。
すみません、なんだかクサいことを言ってお恥ずかしい。

このマンガを描いた経緯なんですが、ちょっと変わっていて、
非常に私事ではあるのですが、私は能登に住んでおり、今年の元旦から数か月ほど結構大変な感じでした。
（それでも本当に奥能登の方に比べたらずいぶんマシではあったのですが）
３月になって、それなりに状況にも慣れてきた時に、自分の心をアゲるために「ものすごくハッピーなマンガを描きたい」と思い、今回の高校生ふたりのマンガを描き始めました。
地震にあわなかったら描かなかったマンガです。
１月１日にはもう何度も「今日ここでしぬんだな」と思いましたし、その後ライフラインの復旧も結構…結構な感じで、水道も４月１日まで本復旧しなかったんですが、「頭の中に架空の高校生カップルがいる」という状態が、かなり心身の支えになりました。まあその状態も異常ではあるんですが、幸福な異常状態でした。

私自身はもう相当いい年齢なので、平時だったら学生の恋愛なんて描きませんでした。
もうそんなの私にとってはハイファンタジーですし、きっとみっともないものを描いてしまうだろうという懸念があります。
実際、今回だってキャラの設定年齢こそ十代ですが、もうこの言動は三十代だろ…と自分で感じることもあるんですが、それでもまあいいか、私が楽しいから…と思って、開き直りで描いた（描いている）マンガです。

そういうわけで、自分がハッピーであるために描いた非常に自分勝手なマンガだったのですが、これがもし他の誰かの心も少し明るくすることができたら、意味はありました。
「一緒に帰るだけの友達」ご覧いただき、本当にありがとうございました！

※連載終了のようなシメになってしまいましたが、まだ描かせてください…