segakiyui

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『ラズーン』『これはハッピーエンドにしかならない王道ラブストーリー』連載中。メルマガ『ショートストーリーシリーズ』『指令T.A.K.I』『ドラゴン・イン・ナ・シティ』展開。

『闇を闇から』第二章 2.リフル・シャッフル(6)アップ。『闇を見る眼』第二章 5 追加。

 よりにもよってここなのか。
 溜め息まじりに美並は入り口の隣にかかった上品な木のプレートを見遣った。そこには『村野』と書かれている。
 京介と初めて一緒に食事をした場所だ。
「どうぞ」
 木製で古めかしい歪みのあるガラスをはめた扉を押さえて、大石が微笑んだ。
「最近見つけたところだけれど、おいしいものを食べさせるんだ」
 ゆったりとした仕草は以前の大石にはなかった落ち着きだ。
「いらっしゃいませ」
 予約を入れていたのだろう、扉の向こうにシェフ姿の男が控えていて、大石と美並に軽く会釈した。
「お待ちしておりました、大石さま」
「……」 
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登録日 2017.10.18 08:48

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