『ラズーン』第二部 12.『白の塔』の攻防(8)(個人サイトでアップ)。
(ふ…)
どことも知れぬ場所でユーノは目を覚ました。重い空気、暗い空間。どこかで聞いたことのある高笑いがあたりの闇に谺している。
(そうだ……私…怪我を…)
そろそろと脇腹に手を滑らせると、ぬるりとした手触りがあった。まだ出血しているらしい。
(くそっ……ここは……どこだ?)
瞼が重くてすぐに塞がりそうになる。眠気に耐えて周囲を手で探ってみたが、何も触れない。ここへどうやって来たのか、それさえもよく思い出せない。
(私は一体どうして……確か、レスとあの部屋に追い詰められて…)
ゆっくりと思い出した。絶望的な気分だった。もう最後だ、そう思っていた。
(サマルカンドがきて……そうだ、アシャの剣!)
閃光のようにことばが蘇った。
どことも知れぬ場所でユーノは目を覚ました。重い空気、暗い空間。どこかで聞いたことのある高笑いがあたりの闇に谺している。
(そうだ……私…怪我を…)
そろそろと脇腹に手を滑らせると、ぬるりとした手触りがあった。まだ出血しているらしい。
(くそっ……ここは……どこだ?)
瞼が重くてすぐに塞がりそうになる。眠気に耐えて周囲を手で探ってみたが、何も触れない。ここへどうやって来たのか、それさえもよく思い出せない。
(私は一体どうして……確か、レスとあの部屋に追い詰められて…)
ゆっくりと思い出した。絶望的な気分だった。もう最後だ、そう思っていた。
(サマルカンドがきて……そうだ、アシャの剣!)
閃光のようにことばが蘇った。
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登録日 2017.10.17 14:20
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