お礼が遅くなり、大変申し訳ありません。
まず、作品を読んでくださり、またこのような感想をくださり、ありがとうございます。

仰る通り、昨今のブームというものを完全に無視した作品です。ですが、心魂込めて書いた作品であることには違いなく、このような感想を頂けることは活力になります。
もったいなくも感じてしまうところですが、ここは素直に受け取らせていただきます。本当にありがとうございます。

正直なことを申しますと、当サイトからの撤退を考えていたところでした。しかし、そんな折に頂いたコメントは周囲に自慢したくなるもので、当方としましても「読者層の厚さ」というものを再認識できた次第です。

「数」という形での評価が見えにくい作品ばかり書いています。どれだけ込めてもまず読まれないことに、不満を覚えないわけではありません。
ですが、「こんな感想をいただけるくらい、すごい作品なんだぞ！」と喧伝したくなるコメント。自分の在り方は間違っていないと、改めて自信を持ち、これからも「自分の作品」を描いていきたいと思えました。

神話パートは、この物語全体の核と枠組みを設定するために、先んじて書き上げたものでした。
いわゆる「ファンタジーらしい」魔法や戦いの描写も大好きなのですが、このとき自分の描きたいものを優先した結果、そういった刺激的な場面はほとんど入りませんでした。大方、物足りなく感じられてしまうだろうと考えていましたが、とても肯定的な感想をいただけて嬉しいです。
他者とのバトルのない、自分自身とじっくり向き合うファンタジーも趣があるんじゃないかなぁと思います。わりと作者である私自身がそういう生き方をしてきたので、単純に書きやすいのもあるのですが…。

心が荒んでいる時、寄り添ってくれた作品が多くあります。自分の作品も、誰かにとってのそういうものになってくれたら、という希望があります。
me;mento様の感想に勇気をいただき、奮い立つ思いです。私が書きたいもの・書けるものを、まずは貫いてみたいです。

この度は、本当にありがとうございました。頂いた感想コメントを自信と励みにして、これからも作品づくりに自分自身を賭けて生きたいと思います。