せいいち

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小説投稿初心者です。鎮まれいぼ痔。 これから小説家になろうにも同じものを投稿する予定です。 https://mypage.syosetu.com/2778978/

『吸血鬼狩人、宿敵と同居する』11話更新と、パン屋の魔女

「ダメだ」
 義兄に否定されて安心していた。
「人を傷つけて、それを嬉しいなんて思っちゃいけない。たとえそれがお前の倒すべき運命だとしても。敵でも傷付けて喜ぶなんて、正義の味方のやることじゃないよな」
 じゃあ自分は正義の味方ではない。そんなものなれなくていい。憧れもしない。反骨心に下を向くと、雪が剥けた地面が見えた。
 義兄は肩をすくめて、頭をぽんぽん叩いた。それから小さな肩を抱いて、無理やり帰路に引っ張っていった。歩く気がなさそうなら脇に抱えるつもりでいた。
 朝日が木々の頭に被さって、長い影を作っていた。
「帰ろう。お前の秘密は内緒にしといてやる」
 ただ彼をもっと知りたいだけだった。

 ―○○○―

狩人の物心。

今日は新たな登場人物(と店)して、魔女のパン屋が出ました。これからも喫茶店程ではないものの、ちょくちょく出ます。
しかし二人で夜中に散歩って仲良しだな。店に入るまでは手も繋いでたんだろ。「野良猫見つけたら離されました」あらお気の毒。
パン屋の魔女は。年齢不詳、ここ数年のうちに商店街に店を構えるようになった新顔です。薬効のある香草を用いたパンや、お呪いのジャムなどを商っています。不思議な食べ物を出す店にワクワクするので出しました。
こちらは二人で行く喫茶店とは対照的に、一人ずつが心境の整理に来ます。魔女の前では何でも話してしまう魔力があるようです。

今回はこの辺で。最近は夜遅いのね。良くないわ。
また次回、乞うご期待。
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登録日 2024.07.23 00:37

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