久浄 要

久浄 要

 推理小説が大好きです。  小学生の頃から学校の図書室は宝の山でした。ドキドキ、ワクワクしながら読む、あの頃の興奮を作品を通して読者の皆様にもお届けできたらと思います。よろしくお願いします

『隅の麗人』後書き・2

 また、X(元twitter )のツイートやアルファポリスの連載では既に周知されているところなのですが、この作品は物語に画像や実際の写真を挿入したり作者側が実際の俳優の方々をキャスティングし、ドラマ風の画像やカットイン、登場人物の紹介などを作中に挿入するなどした上で話を展開するという手法を取り入れています。

 デザインには『SketchGuru』というアプリケーションを使わせて頂きました。およそ実現不可能な豪華すぎる俳優やキャスト陣をモデルにしているので、見る人が見れば一目で解ってしまうところでしょう。

 このライター側のキャスティングという手法はweb小説以外ではまず出来ない手法であり、いわゆるドラマや映像作品のワンシーンを追うように読み手側は場面や展開を想像しやすく、書き手側もキャラクターを現実のドラマや映画のように映像作品に寄せた上で会話を展開させやすく、読み手側は想像しやすいという利点があります。

 これは昨今、世間を騒がせた原作者を蔑ろにした脚本家による改変や二次創作を脚本として悪用されない為の措置というよりは、原作者側も実写を想定した場合こういうキャスティングや演出はどうでしょうか、という読み手への新しい提示の形をとった演出の一つです。実質的には挿絵や漫画のキャラクター紹介と遜色のない作りになっています。

 商業目的でない実写画像を二次加工して取り込んだものは静物画やスケッチと同じ扱いで、著作権や肖像権その他の侵害にはあたらない、というある意味で非常にグレーゾーンな部分を逆手に取って描いた形式なのですが、読者の皆様には作者の押し付けがましい一方的な配慮と眉をひそめず、数多あるミステリー作品の一つの表現として自由に物語を想像しながら読んで頂けたら幸いです。

 最終的に描きたかったものは、やはり探偵小説であり、あくまで作品の方向性としては本格ミステリーのカテゴリーに入ってもらいたいというのが作者の願望ですが、最終的な可否や良否の判断はもちろん、読んでくださった読者の方々にお任せするところです。
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登録日 2024.07.20 10:25

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