segakiyui

segakiyui

『ラズーン』『これはハッピーエンドにしかならない王道ラブストーリー』連載中。メルマガ『ショートストーリーシリーズ』『指令T.A.K.I』『ドラゴン・イン・ナ・シティ』展開。

『闇を闇から』12.絶対零度の領域から(1)アップ。『闇から見る眼』45追加。

 『きたがわ』を出る時から、京介の頭の中はぐちゃちゃだった。タクシーを拾い、自分がまっすぐ闇の中へ突進していっているような気持ちになる。
 ここで伊吹と別れてしまえばいい。何も恵子のメールを目の前で開かれ、その弁解をしなくちゃならないような不様なまねをしなくていい。けれど。
「あ、すいません、玄翁町へお願いします」
 伊吹があっさり自分のマンションを命じて驚いた。
「伊吹さんとこに行くの?」
「おいしいコーヒー淹れてもらえるなら、試したいものがあるんです」
「ふぅん?」
 とくん、と胸が鳴った。
コメント 0
登録日 2017.09.27 08:13

コメントを投稿する

1,000文字以内
この記事に関するコメントは承認制です

ログインするとコメントの投稿ができます。
ログイン  新規ユーザ登録

0

処理中です...

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。