『闇を闇から』11.イン・ジ・エアー(3)アップ。『闇から見る眼』44追加。
料理は綺麗だった。
「伊吹さん、ワイン呑む?」
誘ってみたけれど、伊吹は首を振る。
「ん? へえ、伊吹さん、これ牛蒡のスープだって」
さっき伊吹が鞄の中に携帯を移し変えるのを見たとたん、京介はまた気分が不安定になった。
そこに破滅が流し込まれるまでどのぐらい時間があるのだろう。考えまいとしても何度も頭を掠めるそれが、腕に残っていた伊吹の温かさを少しずつまた凍らせていく。
「伊吹さん、ワイン呑む?」
誘ってみたけれど、伊吹は首を振る。
「ん? へえ、伊吹さん、これ牛蒡のスープだって」
さっき伊吹が鞄の中に携帯を移し変えるのを見たとたん、京介はまた気分が不安定になった。
そこに破滅が流し込まれるまでどのぐらい時間があるのだろう。考えまいとしても何度も頭を掠めるそれが、腕に残っていた伊吹の温かさを少しずつまた凍らせていく。
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登録日 2017.09.23 22:07
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