こんにちは。竹美津です。

５月９日、木曜日の『王子様を放送します』の更新は、お休みします。
次の日10日にまた更新予定なので、良かったら覗いてやって下さい。

余分話
1日のうちでも、生活にリズムがありますが、それが日によっても違うリズムを、定期的にだったりして刻んでいます。週に、月に、年に、そして10年20年と細かいリズムから形成される塊ごとの音楽は、揺れて変化し、規則的な所と不規則な所を盛り込んで、不思議な個人の一生を形作っていきます。
そんな揺れに合わせてか、本物の音楽でも、不眠症の方の為の曲、って聞いた事があって、変化に乏しく、ぽつりぽつりと穏やかな、言ってしまえば退屈な曲であった、と記憶しています。そんな風に、その時の状態に合わせた物語も、あっていいかと思います。

『王子様を放送します』は、なるべく痛い事は感じないように、と書いている小説です。ほんのり、甘みをもたせているつもりです。
冷や冷やするような緊張感、などは求めていなくて、疲れたりしてる時に、読んでニヤリ、ほんわりしてくれたらいいな、と思っています。その為、ここでためたりすれば、とか、悲劇からのカタルシス！とか、まあ遊びたい心があるので全くないとは言えないけれど、盛り上がりのために引っ張る、ってのをなるべくしないようにしています。悲しかったり不安な気持ちのまま長く読むのに、自分が耐えられないからです。

若い頃はもう少し、苦難のスリルなどに、わくどきできたと思うんだけど、物語も心地よいのがよいよ、という気持ちに現在は止まり中。物語を書くのも楽しむのも、その時のパワーが関係してるかな、って思います。
地の底から湧き出るような負のパワーまで含んだ物語、も魅力的か、とは思いますが、すあまみたいにうっすら甘い、王子様の物語を、幸せ推奨で書いてますので、今後ともお好みの方は、よろしくしてやってください。

全然ガツンとはこないけど、すあま、好きです。